子供に伝えたい昔ながらの味|
おばあちゃんレシピ入門
玉子焼き、おにぎり、お味噌汁——和食の基本を一緒に
子どもが大人になったとき、「お母さんの料理が食べたい」と思える味を残してあげたい。おばあちゃんから受け継いだ、手間をかけた日本の基本料理を伝えましょう。
子どもの記憶に残る「家の味」
大人になってから一番恋しくなる料理は、何でしょうか。
きっと多くの方が「お母さんの玉子焼き」や「家のお味噌汁」を
思い浮かべるのではないでしょうか。
子どもの頃に繰り返し食べた味は、体の奥深くに刻まれます。
それは栄養だけでなく、「家」のぬくもり、安心感、
帰る場所の記憶そのものです。
おばあちゃんが作ってくれた昔ながらの和食を、
今度はあなたが子どもに伝えていきましょう。
玉子焼き——甘さの加減が家の個性
玉子焼きは家庭によって味が全然違います。
関東は砂糖を多めに入れた甘い玉子焼き、
関西はだしを利かせたやわらかいだし巻き。
どちらも「うちの味」として子どもの心に残ります。
基本の材料(2人分)
- 卵 3個
- 砂糖 大さじ1
- 薄口醤油 小さじ1/2
- みりん 小さじ1
- だし 大さじ2
卵をよく溶き、調味料を合わせてからだし巻き卵焼き器で
3回に分けて巻いていきます。最初は火加減が難しいですが、
慣れると5分もあればできてしまいます。
子どもと一緒に作るなら、「卵を割る係」「かき混ぜる係」と
役割分担をしてみましょう。台所に立つ楽しさを伝えるのも、
レシピと同じくらい大切なことです。
おにぎり——手の形が伝わる料理
おにぎりは道具がいらない、日本一シンプルな料理です。
おばあちゃんの手のひらで作られたおにぎりのあたたかさを、
あなたの手で再現してあげましょう。
基本のおにぎりのコツ
- 炊きたてのご飯を使う(冷えたご飯は握りにくい)
- 塩は手のひらに薄くつけてから握る
- 力を入れすぎず、ふんわりと三角に形を作る
- 具は中央にしっかり入れる
おすすめの具(子ども向け)
梅干し・鮭・おかか・昆布の佃煮。
定番の具が一番飽きません。
子どもが自分で握れるようになったら、
遠足や運動会のお弁当に「自分で作ったおにぎり」を
持っていくのも素敵な思い出になります。
お味噌汁——毎朝の基本
お味噌汁は毎日作るからこそ、子どもの記憶に最も深く刻まれます。
基本のだしの取り方
水1Lに昆布10cmを入れて一晩おき(水出し)、翌朝火にかけます。
沸騰直前に昆布を取り出し、削り節を入れて2分待ってからこします。
このだしがあれば、お味噌汁の味が格段に変わります。
お味噌は1人分あたり大さじ1が目安。
沸騰した状態でお味噌を溶くと風味が飛ぶので、
火を止めてから溶くのがポイントです。
子どもが喜ぶ具材
- 豆腐とわかめ(定番中の定番)
- なめこと豆腐(とろみが子どもに人気)
- 里芋と油揚げ(秋冬の定番)
- キャベツと玉ねぎ(甘みが出る)
受け継ぎのための小さな習慣
難しい料理を一気に教えようとしなくていいのです。
毎朝のお味噌汁の横に立たせる、
週末に一緒に玉子焼きを作る、
そんな日常のくり返しが「家の味」を育てていきます。
料理を教えるというより、同じ台所に立つ時間を重ねること。
おばあちゃんが私たちにしてくれたように、
あなたも子どもとその時間を作っていきましょう。