冬のあったか汁物レシピ|
おばあちゃんの具沢山スープ
豚汁・けんちん汁・粕汁……体の芯まで温まる汁物
寒い日に食べたい汁物は、おかずとしても、体を温める薬としても機能します。根菜の甘み、味噌のうまみ、酒粕のコク——おばあちゃんの具沢山汁物を一挙ご紹介します。
汁物は冬の体を守る料理
寒い季節、温かい汁物ほど体に染み渡るものはありません。
おばあちゃんの台所では、冬になると大きな鍋が
いつもコンロの上で温まっていたものです。
汁物が体を温める理由は単純で、温かい液体が胃腸を直接
温めるからです。さらに根菜や豚肉など代謝を上げる食材を
たっぷり入れることで、食べた後も長く体がほかほかと続きます。
今回は冬の定番3品をご紹介します。
1. 豚汁——根菜の旨みと豚の脂
豚汁は日本の家庭料理の中でも、最も具だくさんな汁物の一つです。
豚肉の脂が体を温め、根菜のビタミンとミネラルが
免疫力を支えてくれます。
材料(4人分)
- 豚バラ薄切り 150g
- 大根 1/3本
- にんじん 1/2本
- ごぼう 1/2本
- こんにゃく 1/2枚
- 油揚げ 1枚
- 長ネギ 1本
- だし 1200ml
- 味噌 大さじ4
- ごま油 小さじ1
作り方
1. 大根・にんじんを乱切り、ごぼうをささがきにして水にさらします
2. こんにゃくはちぎって下ゆでし、油揚げは短冊切りにします
3. 鍋にごま油を熱して豚肉を炒め、色が変わったら
根菜・こんにゃくを加えてさらに炒めます
4. だしを注いで全体に火が通るまで15〜20分煮ます
5. 油揚げと長ネギを加え、火を止めてから味噌を溶きます
ごぼうのアクが汁を豊かにし、ごま油の風味が
全体をまとめてくれます。
2. けんちん汁——精進料理のルーツ
けんちん汁は神奈川県の建長寺(けんちょうじ)が
発祥とも言われる精進料理の汁物で、
肉を使わず根菜と豆腐で作ります。
材料(4人分)
- 木綿豆腐 1丁
- 大根 1/4本
- にんじん 1/2本
- ごぼう 1/2本
- 里芋 3個
- 油 大さじ1
- だし 1200ml
- 醤油 大さじ3
- みりん 大さじ1
- 塩 少々
作り方
1. 豆腐は手でざっと崩します
2. 根菜類を切り、里芋は塩もみして洗います
3. 鍋に油を熱し、豆腐を炒めて水気を飛ばします
4. 根菜類を加えてさらに炒め、全体に油がなじんだらだしを注ぎます
5. 野菜が柔らかくなったら醤油・みりん・塩で味を調えます
あっさりしていながら根菜の旨みが詰まった、
体にやさしい汁物です。
3. 粕汁——酒粕が体を深く温める
粕汁は鮭・大根・にんじんを酒粕と味噌で仕立てた汁物で、
関西を中心に冬の定番として親しまれています。
酒粕に含まれる「レジスタントプロテイン」は体を温め、
腸内環境を整えてくれます。
材料(4人分)
- 鮭 2切れ
- 大根 1/4本
- にんじん 1/3本
- こんにゃく 1/3枚
- 油揚げ 1枚
- 酒粕 100g
- 味噌 大さじ2
- だし 1200ml
- 酒 大さじ2
作り方
1. 鮭は一口大に切り、熱湯をかけて霜降りにします
2. 酒粕は少量のだしでゆるめておきます
3. 鍋にだしを沸かし、大根・にんじんを煮ます
4. 野菜が柔らかくなったら鮭・こんにゃく・油揚げを加えます
5. 酒粕・味噌を溶き入れ、最後に酒を加えてひと煮立ちさせます
汁物を一鍋作っておく便利さ
具沢山の汁物は一鍋多めに作っておくと、
翌日・翌々日もさらに味がなじんでおいしくなります。
豚汁は2〜3日、粕汁は2日程度冷蔵で保存できます。
おばあちゃんは「今日は少し薄めにしておいて、
明日具を足して食べる」という使い方をしていたそうです。
冬の台所に、いつも温かい汁物鍋をひとつ。
そんな習慣を取り入れてみてください。