新潟県 ※写真はイメージです
※写真はイメージです いもがらの煮物
軒下に並ぶいもがら — 東北の冬支度から生まれる優しい煮物 いもがらとは里芋の茎を乾燥させたもので、宮城県をはじめ東北地方では昔から保存食として親しまれてきました。
普段の夕飯によく出ていた家庭の味で、来客があるときにもさっと出せる常備菜としても重宝されていたようです。
「いもがらは一握りくらい、にんじんは半分くらい。調味料は「ちょっと甘めになるくらい」に砂糖を入れて、しょうゆは色がつく程度。だしは具材がひたひたになるくらい入れていました。」
「こういうのは体にいいんだよ、とおばあちゃんはよく言っていて、風邪気味のときにも出してくれました。」
材料
※ おばあちゃんのレシピでは「だいたいこのくらい」で作ることも多いため、分量は目安としてご覧ください。
| 主材料 | |
| いもがら(乾燥させたもの) | 一握りくらい (水で戻してから使う) |
| 人参 | 半分くらい (細切り) |
| 油揚げ | 適量 (油抜きをして短冊切り) |
| 干ししいたけ | 適量 (戻して薄切りにする) |
| 調味料 | |
| だし(しいたけの戻し汁やかつおだし) | 具材がひたひたになるくらい |
| しょうゆ | 色がつく程度 |
| みりん | 適量 |
| 砂糖 | ちょっと甘めになるくらい |
| 酒 | 適量 |
| サラダ油 | 少々 |
作り方
- 01
乾燥いもがらを水で戻して、よく洗ってから食べやすい長さに切る。にんじんは細切り、油揚げは油抜きをして短冊切り、干ししいたけは戻して薄切りにする。
- 02
鍋に油をひいて具材を軽く炒めてから、だしを入れて煮る。
- 03
しょうゆ、みりん、砂糖、酒を入れて、弱火でコトコト煮含める。汁気が少なくなるまで煮て、味がしみたら完成。
💡 弱火でじっくり煮含めると味がしっかり染みる
ものがたり
秋になると、軒下にずらりといもがらが並んだ。
「ああ冬が来るな」と、子ども心にも感じた。
「こういうのは体にいいんだよ」が、祖母の口癖だった。
おばあちゃんは毎年秋になると、畑で採れた芋の茎を庭先に干していました。軒下にずらっと並ぶいもがらを見ると「ああ冬が来るな」と感じたものです。子どもの頃は少し地味なおかずだと思っていましたが、大人になって食べると優しい味で、なぜかほっとします。おばあちゃんは「こういうのは体にいいんだよ」とよく言っていて、風邪気味のときにも出してくれました。今では自分でも作りますが、あの味にはなかなか近づけません。
食文化こぼれ話
いもがら(芋がら)は里芋の茎を干して作る乾物で、東北地方を中心に古くから保存食として利用されてきたとも言われています。秋に収穫した芋の茎を軒下に干して冬の間の食材として蓄えるのは、雪国ならではの知恵かもしれません。