※写真はイメージです やきめし
母の代わりに作ってくれた — 塩と錦糸卵のシンプルな焼き飯 和歌山県のおばあちゃんが作る素朴なやきめし。
醤油やソースを使わず、塩とコショウと味の素だけで味付けするシンプルな一品に、彩りよく盛り付けた錦糸卵が良いアクセントになっています。
「味の素はふたつまみぐらいかけるのがちょうどいいんよ。」
「塩、コショウ、砂糖はパパっと二掛けくらい。目分量でええんよ。」
材料
※ おばあちゃんのレシピでは「だいたいこのくらい」で作ることも多いため、分量は目安としてご覧ください。
| 主材料 | |
| ごはん | 1合 |
| 卵 | 2個 (1個は錦糸卵用、1個は炒め用) |
| 人参 | 適量 (短く細切りにする) |
| 玉ねぎ | 適量 (みじん切りにする) |
| 調味料 | |
| 塩 | パパっと二掛け |
| コショウ | パパっと二掛け |
| 味の素 | ふたつまみぐらい |
| 砂糖 | パパっと二掛け (錦糸卵用) |
| 酒 | パパっと二掛け (錦糸卵用) |
| サラダ油 | 適量 |
作り方
- 01
まず玉子一つと、砂糖、酒、塩を使って錦糸卵を作っておきます。
💡 細く均一に切ると盛り付けがきれいに仕上がる
- 02
フライパンに油をしいたら、みじん切りにした玉ねぎと、短く細切りをした人参を加えて炒め、塩、コショウ、味の素を入れて味を調えます。
- 03
炒めたらお皿に分け、フライパンに油をしいて玉子を投入。玉子は溶かずにそのままフライパンに投入し、軽くつぶしてからご飯を入れて炒めます。
💡 玉子を溶かずにそのまま入れるのがおばあちゃん流
- 04
ある程度炒めたら先ほどの野菜を投入し、混ぜながら炒め、塩、コショウ、味の素を入れて味を調えたらお皿へ盛ります。
- 05
錦糸卵をキレイに盛り付けたら完成です。
ものがたり
母のいない食卓で、
毎日ご飯を作ってくれた祖母。
醤油もソースも使わない、錦糸卵だけの素朴な一皿が忘れられない。
私には母がいなかったので、祖母がご飯を作ってくれていました。料理上手な祖母でしたが、中でも大好きだったのがこの焼き飯。醤油やソースを入れない素朴な味の焼き飯でしたが、錦糸卵が良いアクセントになっていて美味しくいただけました。ただ、私にとっては懐かしい思い出であるとともに、悲しみも覚える料理でもあります。というのも、祖母が施設に入った時に焼き飯の話をしたことがあるんです。この時の私は社会人になっていて一人暮らしをしていて、毎日のように外食をしていました。でもおばあさんの作ってくれた焼き飯より美味しい焼き飯には出会ったことがないと伝えたところ、祖母は悲しい顔をしながらもうどうやって作ったかわからんと言われました。この時のさびしそうな顔が今でも目に焼き付いていて、焼き飯を食べる度におばあちゃんの作った焼き飯は美味しかったなと思いつつも、どこか感傷的になってしまいます。
食文化こぼれ話
焼き飯と炒飯(チャーハン)は似ているようで調理法が異なるとも言われています。炒飯は中華料理由来で強火で油を多めに使い米粒を一気に炒めるのに対し、焼き飯はフライパンで具材とご飯をじっくり焼くように仕上げる日本の家庭料理とされています。味付けもソースや醤油が主流のなか、塩とコショウだけで仕上げる素朴なスタイルは、素材の味を活かす和歌山の食文化を反映しているのかもしれません。