凍り豆腐の卵とじ
#12 — 長野県 春・夏・秋・冬
凍り豆腐の卵とじ
信州の凍り豆腐 — 「慌てんでも、お豆腐は逃げんよ」 長野県は凍り豆腐(高野豆腐)の名産地。
朝ごはんや夕食のあと一品として、一年中食卓に並ぶ定番のおかずです。
「幼い頃、熱々のお豆腐を口に入れて中の熱い汁に驚いてハフハフしていると、「慌てんでも、お豆腐は逃げんよ」と笑いながら冷まし…」
— うど子さんの食卓から(長野県)材料
人分
※ おばあちゃんのレシピでは「だいたいこのくらい」で作ることも多いため、分量は目安としてご覧ください。
| 材料 | |
| 凍り豆腐(高野豆腐) | 手のひらサイズのやつを4枚 (水でぷっくりするまで戻す) |
| 卵 | 元気なやつを2つ (白身が少し残るくらいに軽く混ぜる) |
| だし汁(昆布とカツオ) | お鍋の底から指の第一関節くらいまで |
| 砂糖 | お豆腐に甘い味が染みるように、たっぷり |
| 醤油 | 色のつく程度。お鍋の縁からぐるっと一回り |
| みりん | 少しだけ。ツヤが出るよ |
作り方
- 01
凍り豆腐を水で戻し、やさしく絞って一口大に切る。
- 02
鍋にだし汁を入れて火にかけ、砂糖・醤油・みりんを加える。
- 03
凍り豆腐を入れて落とし蓋をし、弱火で10分ほど煮含める。
- 04
溶き卵を回し入れ、蓋をして半熟になったら火を止める。
💡 卵は混ぜすぎない。白身が少し残るくらいがちょうどいい
- 05
一度冷ますとお豆腐の奥まで甘みが届いてさらにおいしくなる。
ものがたり
熱々のお豆腐を口に入れて、
中の熱い汁に驚いてハフハフしていると、
「慌てんでも、お豆腐は逃げんよ」と祖母は笑った。
幼い頃、熱々のお豆腐を口に入れて中の熱い汁に驚いてハフハフしていると、「慌てんでも、お豆腐は逃げんよ」と笑いながら冷ましてくれたのを覚えています。
情報源: おばあちゃん本人から直接教わった (語り部:うど子さん)
食文化こぼれ話
凍り豆腐は豆腐を凍結・乾燥させた保存食で、長野県や高野山(和歌山県)が産地として知られています。寒冷地の信州では冬の屋外で自然凍結させて作る製法が古くから伝わっており、タンパク質が豊富で保存性も高いことから、山間部の貴重な食材だったとも言われています。