干し芋の甘辛煮
「もったいなくない使い方だよ」 — 固くなった干し芋の甘辛煮干し芋の産地として知られる茨城県ひたちなか市周辺では、冬場に干し芋をまとめて作る家庭が多く、少し固くなったものを甘辛く煮てお茶請けにする知恵が受け継がれてきました。
「煮ていると醤油と甘い匂いが混ざった独特の香りがして、こたつの部屋まで漂ってきたのを覚えています。」
「おやつなのかおかずなのかわからない料理でしたが、冬になると自然と食べたくなる味でした。」
材料
※ おばあちゃんのレシピでは「だいたいこのくらい」で作ることも多いため、分量は目安としてご覧ください。
| 材料 | |
| 干し芋 | 袋に残ってる分全部 |
| 醤油 | ちょろっと回しかける |
| 砂糖 | 甘みが足りなければ足す |
| みりん | 少しだけ |
| 水 | ひたひたにならない程度 |
作り方
- 01
干し芋を食べやすい大きさに切る。固い場合は少し厚めに。
- 02
鍋に干し芋を入れ、水を加えて弱めの中火にかける。
- 03
やわらかくなってきたら砂糖を入れて軽く混ぜる。
- 04
醤油とみりんを加え、焦げないように弱火で5〜10分ほど煮る。
- 05
水分が少なくなり、全体に照りが出てきたら火を止める。
💡 火を強くしすぎるとすぐ焦げるので、必ず弱火でじっくり
ものがたり
固くなった干し芋を、
「もったいなくない使い方だよ」と甘辛く煮る祖母。
醤油と甘さの混ざった香りが、こたつの部屋まで届いた。
干し芋はそのまま食べることが多かったけれど、固くなってくると「これもちゃんと食べられるようにするのがもったいなくない使い方だよ」と言って、この甘辛煮にしてくれました。煮ていると醤油と甘い匂いが混ざった独特の香りがして、こたつの部屋まで漂ってきたのを覚えています。おやつなのかおかずなのかわからない料理でしたが、冬になると自然と食べたくなる味でした。
食文化こぼれ話
茨城県は干し芋の生産量が全国の9割以上を占めるとも言われており、特にひたちなか市や東海村あたりの海風と日照が干し芋づくりに適しているそうです。紅はるかやシルクスイートなどのねっとり系品種が主流になったのは比較的最近のことで、昔は玉豊(たまゆたか)という品種が定番だったとも言われています。