がめ煮 がめ煮 ※写真はイメージです
#57 — 福岡県

がめ煮

福岡のお正月の定番 — 臼と杵の傍らで炊かれた祝いの筑前煮

がめ煮は福岡県の代表的な郷土料理で、一般に「筑前煮」とも呼ばれています。
博多弁の「がめくり込む(寄せ集める)」が名前の由来とも言われており、お正月やお祝いの席に欠かせない一品です。
鶏肉とたっぷりの根菜を炒めてから煮る甘くて素朴な味わいは、大人から子供までみんなに愛されてきました。

  • 調理時間 40分
  • 分量 4人分
  • 地域 福岡県

「お正月は毎年母方の祖父の家で過ごしていました。」
「親戚みんなで臼と杵でお餅をつき、祖父はそれを監督していました。」

— ゆきよさんの食卓から(福岡県)

材料

4人分

※ おばあちゃんのレシピでは「だいたいこのくらい」で作ることも多いため、分量は目安としてご覧ください。

具材
鶏肉 300〜400gくらい (一口大に切る)
牛蒡 適宜 (食べやすい大きさに切る)
人参 適宜
蓮根 適宜
こんにゃく 1(約250g) (手でちぎるか食べやすい大きさに切る)
干ししいたけ 3〜4枚 (戻して食べやすい大きさに切る。戻し汁はだしに加えてもOK)
里芋 適量 (下茹でしておく)
さやいんげん(またはさやえんどう) 30〜40gくらい (彩り用。塩ゆでしておく)
だし・調味料
だし汁 1.5カップから2カップ程度 (いりこでもかつおでもお好みで。しいたけの戻し汁を加えてもOK)
醤油 適量
砂糖 適量 (三温糖でも可)
みりん 適量
少々
サラダ油 適量

作り方

  1. 01

    【下ごしらえ】鶏肉は一口大に切る。いんげん、またはさやえんどうはさっと塩ゆでしておく。さといもも下茹でしておく。こんにゃくもゆでて、手で食べやすい大きさにちぎるか、切っておく。干ししいたけは戻して、食べやすい大きさに切る。ごぼう、にんじん、れんこんも切っておく。

    💡 こんにゃくは手でちぎると味が染みやすい

  2. 02

    お鍋に油をしき、鶏肉を炒める。鶏肉の色が変わり、火が通ったら、いったん火を止め、余分な油をふきとっておく。

  3. 03

    その後、ごぼう、れんこんなど火が通りにくいものから順々に炒めていく。

    💡 火の通りにくい根菜から順に入れるのがポイント

  4. 04

    出し汁と調味料を加えて野菜に火がとおるまで煮る。

  5. 05

    出来上がったら、さやいんげんやさやえんどうなど、彩りのきれいな野菜をのせて盛り付ける。

    💡 彩り野菜は煮込まず最後にのせると色が鮮やかに仕上がる

ものがたり

お正月は毎年、母方の祖父の家。
親戚みんなで餅をつく傍らで、
祖母は甘くて素朴ながめ煮を炊いていた。

お正月は毎年母方の祖父の家で過ごしていました。親戚みんなで臼と杵でお餅をつき、祖父はそれを監督していました。祖母はがめ煮や黒豆、栗きんとんなどの料理を担当してくれていました。祖母のがめ煮は甘くて、素朴で、ほっとする味で、大人から子供までみんな大好きでした。

情報源: 家族(親・きょうだいなど)から聞いた記憶を頼りに書いている (語り部:ゆきよさん)

食文化こぼれ話

がめ煮は福岡県の郷土料理で、全国的には「筑前煮」として知られています。名前の由来は博多弁の「がめくり込む(寄せ集める)」からとも、すっぽん(がめ)を使ったのが始まりとも言われています。お正月や祝いの席、お盆の集まりなど、人が集まる場に欠かせない料理として親しまれてきました。