大根の卵とじ 大根の卵とじ ※写真はイメージです
#34 — 熊本県

大根の卵とじ

「大根も食べなんたい」 — 偏食の孫のために作ってくれた卵とじ

小さい頃、偏食だった私が好きだったおばあちゃんの料理です。
私が大好きなことを知っているおばあちゃんは「ほら、大根の煮たのあるばい」と出してくれていました。
卵が甘めの醤油に絡まった部分が大好きで、「あんたは卵んところばっか食べて。

  • 調理時間 25分
  • 分量 4人分
  • 地域 熊本県

「ほら、大根の煮たのあるばい」
「あんたは卵んところばっか食べて。大根も食べなんたい」

— ハルエおばあちゃんさんの食卓から(熊本県)

材料

4人分

※ おばあちゃんのレシピでは「だいたいこのくらい」で作ることも多いため、分量は目安としてご覧ください。

主材料
大根 大きい大根一本分 (細切り)
好きなしこ(好きなだけ) (溶いておく)
煮汁
大根が浸るくらい
醤油 よかあんばいに
みりん よかあんばいに
砂糖 よかあんばいに

作り方

  1. 01

    大根をできるだけ細く切って鍋に入れ、大根が浸るくらいの水を入れる。

  2. 02

    砂糖、醤油、みりんを入れて中火で5分煮る。

  3. 03

    ぐつぐつしてきたら弱火にしてじっくり20分ほど煮込み、大根がくたっとなるまで煮る。

  4. 04

    溶いた卵を流し入れて蓋をし、卵が固まったら出来上がり。

ものがたり

「ほら、大根の煮たのあるばい」
甘い卵に大根が絡まる、その部分が大好きだった。
「あんたはこっだろ」と残してくれた祖母の笑顔。

小さい頃、偏食だった私が好きだったおばあちゃんの料理です。私が大好きなことを知っているおばあちゃんは「ほら、大根の煮たのあるばい」と出してくれていました。卵が甘めの醤油に絡まった部分が大好きで、「あんたは卵んところばっか食べて。大根も食べなんたい」と大根を入れられていました。お魚が苦手だった私のために特別に作ってくれることもあったり、残してくれていることもあって「あんたはこっだろ」と出してくれたおばあちゃんの笑顔は大切な思い出です。

情報源: 記憶を頼りに書いている (語り部:ハルエおばあちゃんさん)

食文化こぼれ話

大根は古くから日本の食卓に欠かせない野菜で、「大根十二態」という言葉があるほど煮る・焼く・漬けるなど多彩な調理法があるとされています。熊本県をはじめ九州では甘口醤油を使う家庭が多いとも言われており、卵とじにすると出汁の旨みと卵のまろやかさが大根に絡み、素朴ながらも滋味深い味わいになるようです。