一人暮らしでも作れる!
おばあちゃんの簡単レシピ7選
「ちゃんと食べなさい」が聞こえてくる、ひとり分の台所
コンビニ弁当もカップ麺も便利だけど、ふとした瞬間に恋しくなるのは、おばあちゃんが作ってくれたあの味。実は「おばあちゃんレシピ」は、一人暮らしの台所にこそ向いている。
コンビニ弁当もカップ麺も、別に悪くない。
忙しい日はそれでいい。
でも、ふとした夜に思い出すのは、おばあちゃんの台所の匂いだったりする。
味噌汁の湯気とか、煮物がことこと言う音とか。
そういう料理を、ひとり分だけ作れたら。
実は「おばあちゃんレシピ」は、一人暮らしの台所にこそ向いている。
なぜ一人暮らしに向いているのか
おばあちゃんの料理には、共通する特徴がある。
・材料がシンプル
特別な調味料や、聞いたことのないスパイスは出てこない。
醤油、味噌、砂糖、酒、みりん。
この5つがあれば、たいていの料理は作れる。
・特別な道具がいらない
フライパンひとつ、小鍋ひとつ。
一人暮らしの狭いキッチンでも十分。
・「だいたい」で成り立つ
おばあちゃんのレシピに「180ml」や「小さじ2/3」は出てこない。
「このくらい」「いい色になったら」。
ひとり分の加減は、目分量のほうがむしろ調整しやすい。
それでは、一人暮らしの夜に寄り添う7品を紹介する。
① なすの味噌炒め——疲れて何も考えたくない夜に
帰宅して5分で完成する、最強のひとり飯。
なすを切って、油で炒めて、味噌だれを絡めるだけ。
なすが油を吸ってとろっとなる、あの感じは電子レンジでは出せない。
味噌だれは「味噌・砂糖・酒を同量」が基本。
おばあちゃんはこれを「ちゃちゃっと混ぜるだけ」と言っていたかもしれない。
ご飯にのせれば立派な丼になる。
疲れた日ほど、この一品が沁みる。
② 茶粥——胃が疲れた朝、遅く帰った夜に
お米をほうじ茶で炊くだけの、究極にシンプルなひと品。
和歌山や奈良のおばあちゃんたちが、毎朝のように食べていた日常食だ。
特別な材料は何もいらない。
残りご飯とほうじ茶のティーバッグがあれば、10分もかからない。
さらさらと口に入っていく軽さは、飲み会の翌朝や、食欲のない夜にちょうどいい。
塩をひとつまみだけ入れるのがコツ。
それだけで、お茶の香りがぐっと引き立つ。
③ 餅の磯辺焼き——小腹が空いた夜に
材料は「餅」と「海苔」と「醤油」。以上。
フライパンかトースターで餅を焼いて、醤油をつけて、海苔で巻く。
これだけで、なぜか深夜に食べると最高にうまい。
おばあちゃんの家に行くと、冬はいつもこれが出てきた。
正月の余った餅で作ってくれたのかもしれないけれど、あの素朴なおいしさは季節を問わない。
切り餅は常温で長期保存できるから、一人暮らしの備蓄にもぴったりだ。
④ 生姜甘辛煮丼——がっつり食べたい日に
甘辛く煮た生姜をご飯にどさっとのせる、福島のおばあちゃん直伝の丼。
生姜の辛みと甘じょっぱいタレが、白いご飯を止まらなくさせる。
ひとり分なら生姜ひとかけで十分。
千切りにして、醤油・砂糖・みりんで汁気がなくなるまで煮詰めるだけ。
「がっつり食べたいけど、肉を買いに行く元気がない」という夜に頼れる一品。
生姜は冷蔵庫の隅に転がっていることが多いから、思い立ったらすぐ作れる。
⑤ 肉じゃが——週末にちょっと丁寧に作る日
一人暮らしで肉じゃがを作ると、2〜3食分になる。これがいい。
日曜の夕方にことこと煮て、その晩と翌日の弁当に入れる。
翌日の方が味が染みて、むしろおいしくなる。
おばあちゃんも「煮物は次の日がうまい」と言っていたかもしれない。
ポイントは、じゃがいもを大きめに切ること。
小さく切ると煮崩れして、ひとり分の鍋ではどろどろになりやすい。
あとは弱火でじっくり。急がないこと。
⑥ けんちょう——野菜をたっぷり摂りたい日に
山口のおばあちゃんが日常的に作っていた、大根と豆腐の煮物。
「けんちん汁」に似ているけれど、汁気が少ないのが特徴だ。
大根、にんじん、豆腐。
どれもスーパーで安く手に入る食材ばかり。
豆腐を手で崩しながら入れるのがおばあちゃん流。
崩れた豆腐が煮汁を吸って、なんとも言えない滋味深さになる。
野菜不足が気になる一人暮らしの味方。
体がほっとする味がする。
⑦ いももち——甘いものが食べたい日のおやつに
さつまいもを蒸してつぶして、片栗粉を混ぜて焼く。
それだけで、もちもちの素朴なおやつができる。
コンビニスイーツもいいけれど、自分の手で作った甘いものには別の満足感がある。
砂糖を使わなくても、さつまいも自体の甘さで十分おいしい。
おばあちゃんは、おやつも「あるもので」作るのが当たり前だった。
冷蔵庫にさつまいもが1本あれば、それが立派なおやつになる。
完璧じゃなくていい
おばあちゃんの料理を再現するのに、レシピ通りに作る必要はない。
味噌炒めの味噌が多すぎても、茶粥の水分が多すぎても、それはそれでいい。
おばあちゃんだって、毎回「だいたい」で作っていた。
分量を間違えたって、まずくはならない。
むしろ「今日はちょっとしょっぱいな」くらいが、自炊の楽しさだったりする。
大事なのは、コンロの火をつけること。
それだけで、コンビニ弁当の蓋を開けるのとは違う夜になる。