肉じゃが 肉じゃが ※写真はイメージです
#48 — 島根県 春・夏・秋・冬

肉じゃが

甘いもんから先に入れる — 計量しなくても毎回同じ味の牛肉じゃが

肉じゃがは日本の家庭料理の代名詞ともいえる一皿です。
島根県では牛肉を使うのが一般的とも言われています。
甘い調味料から先に入れて味を染み込ませ、一度冷ましてから温め直すのがこのレシピのポイント。

  • 調理時間 25分
  • 分量 4人分
  • 地域 島根県

「「だいたいでええんよ」が口癖で、計量スプーンはほとんど使わなかった。それでも毎回同じ味に仕上がるのが不思議だった。」
「調味料は甘いものから先に入れるのが決まり。」

— ななさんのおばあちゃん(島根県)

材料

4人分

※ おばあちゃんのレシピでは「だいたいこのくらい」で作ることも多いため、分量は目安としてご覧ください。

主材料
じゃがいも 人数分よりちょっと多め (中サイズ。5〜6個)
玉ねぎ 鍋に広がるくらい
にんじん 色が出るくらい入れる
牛こま切れ肉 ケチらんでええ
しらたき ひと袋
調味料
醤油 ぐるっとひと回し (大さじ3)
砂糖 甘みが分かるくらい (大さじ2)
みりん ちょろっと (大さじ2)
ひとさし (大さじ2)
具がちょっと顔出すくらい
鍋の底に薄く (大さじ1)

作り方

  1. 01

    じゃがいもは皮をむいて大きめに切り、水にさらしておく。にんじんは乱切り、玉ねぎはくし切りにする。しらたきは下ゆでして食べやすく切る。

  2. 02

    鍋に油をひいて中火で熱し、牛肉を先に炒める。

    💡 「色が変わればええ」とのこと

  3. 03

    玉ねぎ・にんじんを加えて軽く炒め、全体に油が回ったらじゃがいもとしらたきを入れる。

  4. 04

    水を加え、具が少し見えるくらいに調整する。沸騰したらアクを取る。

  5. 05

    砂糖→酒→みりん→醤油の順で調味料を加える。

    💡 「甘いもんから先に入れると味が染みる」がおばあちゃんの教え

  6. 06

    落とし蓋をして弱めの中火で15〜20分ほど煮る。途中で鍋をゆすって焦げないようにする。

  7. 07

    じゃがいもが柔らかくなったら火を止め、そのまま少し置いて味をなじませる。食べる前に軽く温め直すとより美味しい。

    💡 煮すぎてじゃがいもを崩さないこと。一度冷ますと味がしみ込む

ものがたり

「まだ味が入っとらんけん待ちなさい」
つまみ食いしようとすると、
祖母はいつも笑いながら手を止めさせた。

肉じゃがを作る日は台所に甘い醤油の匂いが広がって、「今日は肉じゃがだな」とすぐ分かりました。煮ている途中でつまみ食いすると「まだ味が入っとらんけん待ちなさい」とよく笑いながら言われました。翌日の肉じゃがはさらに味がしみていて、家族みんなの楽しみでした。素朴な料理ですが、家族が集まると自然と食卓に並ぶ、安心する味の代表でした。

情報源: おばあちゃん本人から直接教わったおばあちゃん本人が書いたメモ・レシピが残っている (語り部:ななさん)

食文化こぼれ話

肉じゃがは明治時代に考案されたとも言われる、日本を代表する家庭料理のひとつです。西日本では牛肉を使うことが多いとされ、島根県でも牛肉の肉じゃがが一般的のようです。