じゃがいもの甘辛煮 準備中
#03 — 岡山県 秋・冬

じゃがいもの甘辛煮

「煮物は急がんことが一番」 — 味見しながらじっくり染ませる甘辛煮

岡山県の家庭では、こうしたじゃがいもの煮物が「あと一品」の定番として親しまれてきました。
焼き魚や味噌汁のそばにちょこんと並ぶ素朴な一品で、冷めても味がしみておいしいのでお弁当にもよく入っていたそうです。

  • 調理時間 30分
  • 分量 4人分
  • 地域 岡山県

「まだちょっと若いな、もう少し煮ようか」
「煮物は急がんことが一番」

— 吉見さんの食卓から(岡山県)

材料

4人分

※ おばあちゃんのレシピでは「だいたいこのくらい」で作ることも多いため、分量は目安としてご覧ください。

材料
じゃがいも 中くらいのをごろごろ入れる (中くらい)
玉ねぎ 半分でええよ (くし切り)
にんじん ちょっとだけ入れる (乱切り)
サラダ油 大さじ1
具が半分ちょっとつかるくらい
和風だし 少し
少しだけ入れる
砂糖 甘みが出るくらいにさらさらっと
しょうゆ 鍋にひとまわし半くらい
みりん 少したらす

作り方

  1. 01

    じゃがいもは皮をむいて半分から4等分に切り、水に少しさらす。玉ねぎはくし切り、にんじんは乱切りにする。

  2. 02

    鍋にサラダ油を入れて中火で熱し、玉ねぎとにんじんを軽く炒める。香りが出てきたらじゃがいもも加えて油をなじませる。

  3. 03

    水300ccを入れて、和風だし・酒・砂糖を加える。

    💡 最初に甘みを入れると味がなじみやすい

  4. 04

    煮立ったらアクを取り、落としぶたをして中火より少し弱めで10分ほど煮る。

  5. 05

    しょうゆとみりんを加えてさらに10〜15分煮る。竹串がすっと通るくらいまで。

  6. 06

    最後は少し火を強めて煮汁を軽く飛ばし、鍋をゆすりながら全体に照りを出して完成。

    💡 箸であまり触らず、鍋をゆすって混ぜるとじゃがいもが崩れない

ものがたり

祖母の家に行くと、
ほぼ必ず鍋の中にあった一品。
「まだちょっと若いな」と味見を繰り返す姿を、今も覚えている。

祖母の家に行くとかなりの確率で食卓に並んでいた料理です。台所で大きめの鍋を火にかけながら、味見をしては「まだちょっと若いな、もう少し煮ようか」と言っていたのを覚えています。計量することはなく、調味料もだいたい鍋に直接入れていて、見ていて毎回よく同じ味になるなと感心していました。じゃがいもが少し崩れて煮汁にとろみがつく感じが家族みんな好きで、気づくと鍋が空に近くなっていました。「煮物は急がんことが一番」が口癖でした。

情報源: おばあちゃん本人から直接教わった家族(親・きょうだいなど)から聞いた記憶を頼りに書いている (語り部:吉見さん)

食文化こぼれ話

じゃがいもは江戸時代にオランダ船で日本に伝わったとされ、「ジャガタライモ(ジャカルタの芋)」が語源とも言われています。岡山県は温暖な気候で野菜の栽培が盛んな地域であり、家庭の煮物にはその時々の旬の根菜が使われることが多かったようです。