季節の手仕事

おばあちゃんのおはぎの作り方|
もち米から丁寧に解説

春と秋のお彼岸に作りたい、手作りの味

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おはぎはお彼岸に作るご先祖様へのお供えであり、家族みんなで食べる季節の和菓子です。もち米とあんこから手作りするおはぎは、市販品とは比べものにならない美味しさ。おばあちゃんが毎年丁寧に作ってくれたおはぎを、ご家庭で再現しましょう。

おはぎとぼたもちの違い

「おはぎ」と「ぼたもち」は実は同じ食べ物です。春のお彼岸に作るものを「ぼたもち」(牡丹餅)、秋のお彼岸に作るものを「おはぎ」(お萩)と呼び分けます。春は牡丹の花が、秋は萩の花が咲く季節にちなんでいます。どちらもご先祖様への供物として、また家族へのおやつとして、代々作られてきました。

もち米の準備

材料(約20個分)

- もち米……2合
- うるち米……1/2合
- 水……適量

もち米だけで作ると粘りが強くなりすぎるため、うるち米を2割ほど混ぜるのが一般的なコツです。この割合でもっちりとしながらも食べやすい食感になります。

もち米は洗って一晩(最低6時間)水に浸けてから炊きます。水に浸けることで米が十分に吸水し、均一に炊き上がります。炊飯器の「おこわ」モードで炊くか、通常の水加減より少なめの水で炊きます。

もち米の半つき

炊き上がったもち米をすりこ木やボウルの底で叩きます。完全に滑らかにするのではなく、米粒が半分残る「半つき」にします。粒感を残すことで食感がよくなり、包みやすくなります。熱いうちに作業するとまとまりやすいので、ゆっくりしすぎないようにしましょう。

あんこの準備

粒あんを手作りする場合(作りやすい量)

- 乾燥小豆……200g
- 砂糖……160〜180g
- 塩……ひとつまみ

小豆はたっぷりの水で下ゆでしてアクを抜く(茹でこぼし)。新しい水でやわらかくなるまで煮る(約60分)。砂糖を二回に分けて加え、水分が飛ぶまで練りながら煮る。最後に塩をひとつまみ加えて甘みを引き立てる。

市販の粒あんや漉しあんを使っても十分美味しいです。おばあちゃんは毎回あんこから手作りしていましたが、忙しい現代ではよい市販品を上手に活用するのも知恵です。

あんこおはぎの作り方

半つきにしたもち米を40g程度(乒乓球大)に丸める。あんこを60gほど手に取り、平らに伸ばしてもち米の上に包む。「あんこが外」の形がおはぎの定番です。

もち米の量とあんこの量は1:1.5が食べやすいバランスです。おばあちゃんは「あんこたっぷりが美味しい」と言って、いつもあんこ多めに作っていました。

きなこおはぎの作り方

きなこ・砂糖・塩を2:1:少々の割合で混ぜる。もち米を俵形に成形し、きなこをたっぷりまぶす。砂糖の量はお好みで調整してください。甘さ控えめが好みの場合は砂糖を減らし、塩を少し増やすとメリハリが出ます。

ごまおはぎの作り方

すりごまに砂糖と塩を加えて混ぜる(すりごま:砂糖:塩=3:2:少々)。もち米を俵形に成形し、ごまをまぶす。黒ごまと白ごまを合わせるとより香ばしくなります。

三種を並べる

あんこ・きなこ・ごまの三種を作ると見た目も華やかになります。お彼岸にお供えするときは、白いお皿に並べると清楚で美しく見えます。

京都の手作りおはぎ

お彼岸のおはぎは全国各地で作られてきましたが、京都のおばあちゃんが受け継いできたおはぎのレシピも参考にしてみてください。

あんこの甘さともち米のもっちりとした食感が絶妙に合わさる、京都風のおはぎです。

もち米を使った素朴なおやつ

もち米や芋を使ったお菓子は日本各地に受け継がれています。埼玉のいももちは、サツマイモの甘みともちもちとした食感が楽しめる素朴なおやつです。

おはぎと一緒に作れば、彼岸のお供えや家族のおやつがより豊かになります。

まとめ

手作りおはぎは少し手間がかかりますが、その分だけ温かみのある味になります。家族みんなで作ると楽しく、子どもたちにとっても食の大切な思い出になります。おばあちゃんが毎年作ってくれたおはぎを、今年はあなたの手で作ってみてください。