暮らしのレシピ帖

昔ながらの甘い卵焼き|
おばあちゃんが教えるふわふわレシピ

お弁当の定番を、ふわとろに仕上げる秘密

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甘い卵焼きは、日本のお弁当の定番中の定番。おばあちゃんの手作り卵焼きは、なぜあんなにふわふわでやわらかかったのでしょう。砂糖の量から火加減、巻き方まで、美味しく作るコツをすべてお伝えします。

甘い卵焼きとだし巻き卵の違い

卵焼きには大きく二種類あります。砂糖でしっかり甘く仕上げる「甘い卵焼き」と、だし汁を加えてふんわり仕上げる「だし巻き卵」です。地域によって好みが分かれており、関東では甘い卵焼き、関西ではだし巻き卵が親しまれてきました。

おばあちゃんが作ってくれたのは、砂糖をたっぷり使った甘い卵焼き。お弁当に入っていると嬉しくて、まっさきに食べてしまったものです。今回はその甘い卵焼きの作り方をご紹介します。

材料と黄金比

材料(2人分)

- 卵……3個
- 砂糖……大さじ1と1/2
- 醤油……小さじ1/2
- 塩……ひとつまみ
- みりん……小さじ1
- サラダ油……適量

卵3個に対して砂糖大さじ1と1/2がふわふわに仕上がる黄金比です。砂糖が卵のたんぱく質の固まりを和らげるので、やわらかい食感になります。砂糖を増やすほどやわらかくなりますが、多すぎると火が通りにくくなるので注意が必要です。

作り方

1. 卵液を作る

ボウルに卵を割り入れ、砂糖・醤油・塩・みりんを加えます。菜箸で白身を切るようにして混ぜます。泡立て器でかき混ぜると空気が入りすぎて固くなるので、菜箸で切るように混ぜるのがポイントです。

2. 卵焼き器を準備する

卵焼き器(玉子焼き器)を中火で温め、キッチンペーパーにサラダ油を染み込ませてまんべんなく塗ります。温度の確認は卵液を一滴落とし、すぐに固まり始める程度が適温です。

3. 巻く

卵液の1/3量を流し込み、全体に広げます。表面が半熟になったら(端から少し固まり始めたら)奥から手前に向かって3〜4回に分けて巻きます。巻いたら油を塗って奥に移動させ、残りの卵液を流し込み、また巻く。この工程を3回繰り返します。

4. 形を整える

巻き終わったら巻きすで包んで形を整えると、断面がきれいな楕円形になります。巻きすがない場合はラップで包んで冷ますだけでも形が整います。粗熱が取れたら切り分けてください。

火加減が命

卵焼きで一番難しいのが火加減です。強すぎると焦げて固くなり、弱すぎると形が崩れます。基本は中火→弱火。最初に卵液を入れるときは中火で底面を固め、巻くときは弱火にして中身が半熟のうちに巻くことがふわふわに仕上げるコツです。

失敗しないための三つのポイント

1. 卵は常温に戻す
冷蔵庫から出してすぐの卵は温度が低く、火の通りが不均一になりやすいです。30分前に出しておくと火通りが均一になります。

2. 一回ずつ油を塗る
毎回卵液を流し込む前にキッチンペーパーで油を塗ると、焦げつかずきれいに巻けます。

3. 半熟で巻く
表面が完全に固まってから巻こうとすると割れてしまいます。端が固まり始めたばかりの半熟のうちに巻くのがふわふわの秘訣です。

卵を使った郷土料理

卵はさまざまな料理に活躍する万能食材です。和歌山のやきめしは、ご飯と卵を合わせてシンプルに炒めた家庭の味。おばあちゃんが手軽に作ってくれた思い出の料理です。

シンプルな味付けの中に、ご飯の香ばしさと卵のやさしい甘みが溶け合います。

卵焼きと合わせたいおかず

お弁当に一品加えるなら野菜の炒め物もおすすめです。新潟のなすの味噌炒めは、なすのとろっとした食感と味噌の旨みが絶妙な一品です。

ご飯によく合う甘辛い味付けは、卵焼きと並べると栄養バランスもよくなります。

まとめ

甘い卵焼きは、シンプルだからこそ奥が深い料理です。最初は形が崩れても、何度か作るうちに必ず上手になります。おばあちゃんも最初はうまくできなくて、お母さんに教わったと笑っていました。失敗を恐れずに、楽しみながら作ってみてください。