Seasonal Crafts

おばあちゃんのおせち|
初心者でも作れる手作りレシピ

黒豆・数の子・なます・田作り・きんとんの5品から

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お正月に手作りのおせちを並べられたら、どれだけ素敵でしょう。難しそうに見えて、一品一品は意外とシンプル。おばあちゃんから受け継いだ定番5品を丁寧に解説します。

おせち料理は「願いを込めた保存食」

おせち料理は、お正月の三が日、台所で火を使わずに済むよう
年末に作り置きした保存食が起源です。
一品一品に意味が込められていて、家族の健康・子孫繁栄・
豊作などへの祈りが詰まっています。

おばあちゃんたちは、大晦日の前から数日かけて
こつこつとおせちを作り続けていました。
今回はその中から、初心者でも作りやすい5品をご紹介します。

1. 黒豆——まめに働き、まめに暮らす

黒豆は「まめ(勤勉)に働く」という願いが込められた縁起物です。
ふっくらとつやつやに炊き上げるのがおばあちゃんの腕の見せどころ。

材料(作りやすい量)

- 黒豆(乾燥) 200g
- 砂糖 180g
- 醤油 大さじ2
- 塩 小さじ1/2
- 重曹 小さじ1/4
- 水 1L

作り方

前日夜に豆を洗い、調味料と水を合わせた煮汁に一晩つけておきます。
翌朝、つけ汁ごと火にかけ、沸騰したらアクを取り除きます。
落とし蓋をして極弱火で4〜5時間煮ます。
豆が煮汁から出ないよう、必要に応じてお湯を足してください。

2. 数の子——子孫繁栄の縁起物

数の子はニシンの卵で、粒の多さから「子孫繁栄」を表します。
塩数の子の塩抜きさえできれば、あとは簡単です。

塩抜きの方法

薄い塩水(水1Lに塩小さじ1)に数の子を4〜5時間つけます。
真水だと表面だけ塩が抜けて中が辛いままになるので、
必ず薄い塩水で行うのがポイントです。

味付け(漬けだれ)

- だし 200ml
- 薄口醤油 大さじ2
- みりん 大さじ1

塩抜きした数の子を漬けだれに一晩漬けて完成です。

3. 紅白なます——平和と祝いの色

紅白の色は祝い事を表し、「平和な家庭」の象徴とされています。
大根とにんじんだけで作れる、最もシンプルなおせちの一品です。

材料

- 大根 300g
- にんじん 100g
- 塩 小さじ1
- 酢 大さじ3
- 砂糖 大さじ2
- 塩 少々(仕上げ用)

大根とにんじんを千切りにして塩でもみ、水分が出たらよく絞ります。
合わせ酢(酢・砂糖・塩)で和えて1時間以上おくと味がなじみます。

4. 田作り——五穀豊穣の縁起物

ごまめ(カタクチイワシの幼魚)を甘辛く炒りつけた田作りは、
「田を作る肥料」として使われたいわしにちなんで豊作を祈ります。

材料

- ごまめ 50g
- 砂糖 大さじ2
- 醤油 大さじ1
- みりん 大さじ1
- ごま 適量

ごまめを乾煎りして香ばしくしてから取り出します。
砂糖・醤油・みりんを煮詰めてキャラメル状になったら
ごまめを戻し入れて手早く絡め、ごまを振ります。
バットに広げて冷ませば完成です。

5. 栗きんとん——金運を招く黄金色

黄金色の栗きんとんは「金運」「豊かさ」の象徴です。
さつまいもと栗の甘露煮で作ります。

材料

- さつまいも 500g
- 栗の甘露煮 6〜8粒
- 砂糖 100g
- みりん 大さじ2
- 塩 ひとつまみ

さつまいもを茹でて裏ごしし、砂糖・みりん・塩を加えて
練り上げます。栗の甘露煮を混ぜ込んで完成です。
クチナシの実を一緒に茹でると美しい黄色に仕上がります。

少しずつ作って、お正月を迎えよう

5品すべてを一度に作ろうとせず、28日から少しずつ作り始めましょう。
黒豆は日持ちするので一番早く作り、なますや田作りは
大晦日の前日に仕上げるのがおすすめです。

おせちを手作りした年のお正月は、きっと特別な気持ちで
迎えられるはずです。