Kitchen Wisdom

風邪をひいたらこれ!
おばあちゃんの回復レシピ5選

おかゆ・葛湯・生姜湯……体が求める優しいご飯

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熱が出て、何も食べたくないとき。おばあちゃんはいつも、そっと優しいものを作ってくれました。体に負担をかけずに栄養を届ける、昔ながらの回復レシピを集めました。

風邪のとき、おばあちゃんは何を作ってくれましたか

子どもの頃、熱を出して布団に倒れていると、
しばらくしておばあちゃんがお盆を持って部屋に入ってきました。
白いおかゆと梅干し、小さな湯飲みに入った生姜湯。
そのにおいを嗅ぐだけで、少し楽になった気がしたものです。

薬だけでは治せない部分を補うのが、食の力です。
昔の人は経験と知恵から、体に優しい回復食を作ってきました。
今回はその5つをご紹介します。

1. 白がゆ——消化器官を休ませる基本

風邪のときの基本中の基本は、やはり白がゆです。
お米1:水7の「全がゆ」が標準的ですが、
食欲がないときはお米1:水10の「十倍がゆ」から始めましょう。

作り方のポイント

- 生米から炊くと甘みが出る(炊いたご飯でも可)
- 土鍋か厚手の鍋でふたをして弱火でことこと30分
- 途中でかき混ぜると米が崩れてとろみが出る
- 塩少々だけで味付けし、梅干しを添える

梅干しのクエン酸は疲労回復に働き、塩分と水分の補給にも
役立ちます。消化の良い白がゆに梅干し一粒——
シンプルだからこそ、体に染み渡ります。

2. 葛湯——のどと胃腸を同時にいたわる

葛湯は、吉野本葛で作るとろりとしたあたたかい飲み物です。
葛のでんぷんは消化吸収が良く、体を深部から温める効果があります。

材料(1人分)

- 本葛粉 大さじ1
- 水 150ml
- 砂糖 大さじ1
- 醤油 少々

葛粉を少量の水でよく溶かしてから鍋に入れ、残りの水と
砂糖を加えて中火で絶えずかき混ぜます。
とろみがついて透明になったら完成です。

体が冷えているときはショウガのすりおろしを少し加えると
さらに温まります。おばあちゃんの時代には風邪の特効薬と
言われた飲み物です。

3. 生姜湯——体を芯から温める

生姜には「ジンゲロール」という成分が含まれ、体を温め、
免疫機能を助けるとされています。
加熱すると「ショウガオール」に変化し、より温め効果が高まります。

簡単な生姜湯の作り方

- 生姜をすりおろして小さじ1
- お湯 200ml
- はちみつ 大さじ1
- レモン汁 少々(あれば)

湯のみにすべての材料を入れてよく混ぜるだけです。
はちみつの代わりに黒糖を使うと、
コクのある深い甘さになります。

4. 大根おろし——のどの炎症をしずめる

大根には「ジアスターゼ」という消化酵素と「イソチオシアネート」という
抗炎症成分が含まれています。のどが痛いときや声がかすれたときに、
おばあちゃんはよく大根をおろしてくれました。

のどに優しい食べ方

大根おろしに生姜汁を少量混ぜ、はちみつをひとたらし。
そのまま食べるか、お湯を注いで飲みます。
大根のしぼり汁をそのまま飲む方法も昔から伝わっています。

5. 卵酒——眠りを誘う昔の知恵

卵酒は日本酒を温めて卵と砂糖を溶かした飲み物で、
昔から「風邪には卵酒」と言われてきました。
アルコールの温め効果と卵の栄養で、ぐっすり眠りにつくことができます。

注意点

未成年・妊婦・アルコールが飲めない方には不向きです。
その場合は卵と砂糖をお湯で溶いた「卵湯」で代用できます。

作り方(大人1人分)

- 日本酒 100ml を鍋で温める
- 卵1個をよく溶いて砂糖大さじ1を混ぜる
- 熱い日本酒を卵液に少しずつ加えながらかき混ぜる

回復食は「体の声を聞く」こと

大切なのは、何か特別なものを食べることより
体が求めているものを与えることです。
食欲がなければ無理に食べさせず、水分と休息を優先する。
少し食べられそうならおかゆから始める。

おばあちゃんの回復食に共通しているのは、
「消化器官に負担をかけない」という知恵です。
忙しい現代でも、この考え方は変わらず正しいのです。